ポルテ&スペイド、この使い勝手はミラクル級
掲載 更新 carview! 文:まるも 亜希子 /写真:篠原 晃一
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コンパクトカーではない。ミニバンでもない。じゃあ、なんだ!? トヨタがその答えとして用意したのが、「プチバン」という新たなカテゴリーに属するこの新型ポルテ、そしてデザインちがいの兄弟車、スペイドだ。
「プチバン」なんて言葉を初めて聞いたゾ、という人もいるかもしれないが、実は日本市場でここ数年最も熱いのがこのカテゴリー。5ナンバー枠から軽自動車まで含めて、ダイハツ・タント、スズキ・パレット、ホンダ・N BOX、スズキ・ソリオ、ホンダ・フリードと売れ筋モデルがズラリ。
これらに共通しているのは、コンパクトサイズでスライドドアを備え、1.5リッターまでの小排気量、価格はメイングレードでも200万円を切っていること。そしてこの共通項が、「予算や維持費的にコンパクトカーが欲しいけど、ちょっと物足りない」というヤングファミリー層や、「ミニバンが欲しいけど、もう少し運転しやすくて燃費のいいクルマがいい」というダウンサイザー、さらに「普段は小さくていいけど、孫や友達と出かける時に便利なクルマがいい」という熟年層などのハートを鷲づかみにしている状況だ。
そこに今回、ズバッと投入されたポルテとスペイドは、ボディサイズが全長3995mm、全幅1695mmでアクアと同じ。全高は1690mm(4WDは1720mm)でミドルミニバンのアイシスとほぼ同じ。ちょっと変わっているのは右側が前後ともヒンジドアで、左側がスライドドア1枚と、左右でドア形状がイレギュラーなところだが、先代ポルテは右側がフロントドアのみ、左側はスライドドアのみと、もっと変わっていたから、ポルテらしさを引き継ぎつつ利便性を進化させた結果と言える。そしてこれこそが、ポルテ/スペイドが数々のミラクルを生み出す部分だ。
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